病院と医院・クリニック・診療所・・・何が違うの?

 

医療機関には様々な呼び方があります。実は「病院」とそれ以外の医療機関には明確な区分があるのです。細かい違いは多々ありますが、大まかには以下の通りです(尚、医院・クリニック・診療所にそれぞれ定義はありません。開院する方の好み、と言えるでしょう)。

 

≪病院≫

20床以上の入院用ベッドがあり、最低3人の医師(外来患者40人に対して医師1人、入院患者16人に対して医師1人)が必要。重症患者や緊急搬送の患者を優先して治療する。

 

≪それ以外≫

ベッドの数が1~19床で、患者に対する医師の数に制限は無い。地域のかかりつけ医としての機能を持つが、高度医療を要する患者は適切な病院へ紹介する。

 

尚、「診察料金」は大きな病院も地域の医療機関も、実は同額なのです。ただし「何となく安心だから…」と紹介状もなく大きな病院を受診すると、病院ごとに設定される「特別料金」がかかる場合があります。かかりつけの医療機関で作成するいわゆる「紹介状」は、患者さんのこれまでの経過などを次の病院にお伝えすることで患者さんが再び一から病院で検査を受け直すという負担を減らす目的があります。

 

日常生活における一般的なケガなどは地域の医療機関を受診し、必要があれば大きな病院で治療を受け、回復期になったらまた地域の医療機関で患者さんのペースに合わせて適切な治療やリハビリを続けていく、というのが患者さんにとっても一番安心で通いやすいのではないでしょうか。